こんにちは、ヨーシルです!
以前に、リーマンショックでも増配をキープした心強い高配当な日本株をご紹介しました。

そこでご紹介した銘柄の投資検討をしていこう企画の第二弾です!
第一弾の記事は沖縄セルラー電話でした。

今回お届けする内容はこちら!
- 10年以上増配を継続している優秀企業。
- 当期利益は黒字転換したが、売上高は減少傾向。配当金の捻出のしかたもちょっと無理がある。
- 投資は見送り。様子見をしていくよ。
では、いってみましょう!
目次
僕の方針:投資は見送り。
結論はコレ。
今回の投資は見送ることにしました。
見送りとした理由をカンタンに書いておきます。
ちなみに現在の株価チャート(5年、1年)がこちら。


(引用元:ヤフーファイナンス)
長期的な下落トレンドに入っていますね〜
配当金は魅力的ではあるものの、業績が安定しないことが株価にも現れている気がします。
売上高・当期利益が芳しくない。
- 売上高:4年連続で減少。
- 当期利益:黒字転換。
参入障壁の高い事業を展開しているのですが、なかなか業績が安定してくれません。
配当金の源泉は利益、利益の源泉は売上高ですので、売上高が減少傾向となっているのはちょっといただけないです。
配当性向が限界値に達している。
売上高よりもこっちのほうが問題でした。
「みらかホールディングスの財務状況」で詳しく書いてあるのですが、配当性向の変動幅が大きすぎます。
赤字を出した年度はしかたないのですが、直近の配当性向が100%を超えているところがかなり気になります。
100%を超えている部分については、これまでの利益剰余金か借入金での補填となっていると思われます。
正直なところ健全な経営とはちょっと思えないですね・・・
配当金を増配してくれている株主への姿勢はとても嬉しいのですが、長期保有を前提としている僕にとっては不安になってしまいます。
みらかホールディングスが展開している事業
みらかホールディングスは様々な臨床検査事業の会社を保有する持株会社です。
みらかホールディングスは、同社と富士レビオ、エスアールエル及びそれぞれの関連子会社より構成され、臨床検査薬の製造・販売、臨床検査の受託とヘルスケア関連の事業を行う。【事業内容】同社は3つの事業区分を通して運営する。臨床検査薬事業は、臨床検査薬の製造・販売を行う。受託臨床検査事業は、医療機関から検査を受託する。ヘルスケア関連事業においては、滅菌事業、治験事業及び介護用品のレンタル等の事業を行う。
(引用元:楽天証券)
事業は『受託臨床検査事業』『臨床検査薬事業』『ヘルスケア関連事業』の3つをメインに展開しています。
それそれの事業の構成比はこんな感じ。

受託臨床検査事業が半分以上を占めています。
他の企業が「私たちも参入すよ〜」といって参入するにはハードルが高い業界なので、レッドオーシャンにはなりにくい事業なのは良いポイントですね!
受託臨床検査事業
みらかホールディングスのメイン事業になります。
病院や診療所などの医療機関より検体を預かって検査を行い、その検査結果を医療機関へフィードバックするという事業です。これを日本とアメリカで展開しています。
多くの医療機関から毎日20万件の受託を行っているそうですが、数が想像できないほど多いですね・・・
対象としている臨床検査の分野も様々なようです。

(引用元:みらかホールディングス HP)
臨床検査薬事業
臨床検査事業では、疾病の早期発見や診断の際に活用される臨床検査薬や検査用機器の開発・製造・販売と一気通貫して提供しています。
例えば、インフルエンザの疑いがある際には陽性か陰性を判断するために、鼻に棒を突っ込まれた経験はありませんか?
そうです、それが臨床検査薬なのです!
国内のみならず、アメリカやヨーロッパ(ベルギー)にも拠点を設けて海外にも展開しているのです。
ヘルスケア関連事業
ヘルスケア関連事業は主に3つの事業で構成されています。
滅菌事業
医療機関で使用された医療器具の滅菌業務をサポートをしています。
医療機関での滅菌業務が困難な場合は、全国8ヶ所にある滅菌センターで処理を行っているようです。
治験事業
治験の精度だけではなく、治験開始前の準備や検体の集荷、ラボへの搬入、測定、結果報告、データ管理まで一貫したサービスを提供しています。
予防医学関連事業
このほか、福祉用具・用品のレンタル販売などを展開しているようです。
みらかホールディングスの財務状況
売上高・当期利益の推移
売上高は直近4年くらいで減少傾向になっているものの、当期利益は3年ぶりに黒字となっています。

(引用元:Stockclip)
売上高が伸び悩んでいる要因はやはりメイン事業の受託臨床検査事業の伸び悩みでしょう。国内での事業展開はすでに飽和状態ということも考えられますね〜
営業CFマージンは僕の基準値としている15%に到達していた時期もありましたが、直近では9%と投資基準には届かない数値となっています。
配当金の推移

(引用元:みらかホールディングス 決算説明資料)
利益はあまり奮わない状況ですが、株主への還元は積極的に行っています。2019年度も前年度と同じ130円の配当金を予定しています。
ここでのポイントは、リーマンショック時でも増配を継続しているところです。
ぶっちゃけてそこまで利益がザクザク蓄えられているとは思えないのですが、株主を第一に考えてくれているこの姿勢は投資家としてはとても嬉しいです。
これで業績が堅調に推移してくれるとめちゃめちゃ嬉しいのですが・・・笑
配当性向
配当性向とは、その期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで表したものです。配当性向は投資を行う際に企業を評価する指標のひとつです。
計算式は、以下のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100(引用元:SMBC日興証券)
それでは、みらかホールディングスの配当性向を見てみましょう。

(引用元:IR BANK)
5年前までは高くても30%台だった配当性向が、直近では100%を超える水準になっています。
その前年度にいたっては2,708%ととんでもない数値になっています。笑
増配を続けてくれていることはとても好感が持てますが、配当余力をオーバーした配当金の分配はさすがに黙って見ていられないですね〜
最後に
いかがでしたしょうか?
【10年以上連続で増配中】みらかホールディングスについて調査してみた。
10年以上も増配をしていて、かなり魅力的な銘柄だったのですが残念でした・・・
めげずに僕に配当金を払ってくれる企業をこれらかも探し続けますよ!!
おしまい!